コンクリートの上に広がる苔のお城

苔の中からアザミの花皆さん、はじめまして。
突然ですが今回からこのコーナーを担当することになった者です。よろしくお願いいたします。
会社裏の排水溝にファンタジーな国ができていました。
コケが生えてきているなー、とは思っていたけど、何しろ周りはコンクリート。このまま衰退していくかと思いきや、この梅雨の湿気と気温で繁栄しているではありませんか。よく見るとこのコケはベルベットのように地表を覆うタイプではなく、一つ一つが空に向かって屹立しています。その姿はまるで滅びることを知らない針葉樹林のよう。
一番奥にひときわ高くそびえているのは王の住むお城の塔でしょう。それは一本のアザミです。ということは、この国を治めているのは女王なのです。
よく見れば森の中には城に続く道のようなものも発見できます。途中には広場もあります。妖精たちの住む集落があるのでしょう。
雨が降り、この国が領土を広げるたびにお祭りが行われるのです。夜ともなれば灯りがともり村人たちの歌や踊りの声が聞こえてきます。
あ、大丈夫です、まだ妖精、見えてはいません。

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